中国語ネイティブの妻と生活していて、やっぱりすごいわ・・・と感心したエピソードをお伝えしていきます。
高慢になり過ぎた・・・
中国語がある程度話せるようになってきますと、ネイティブの文法表現が怪しかったり、発音が必ずしも正しくない事に気が付き始めます。
自分自身の中国語も完璧でないのに、ネイティブの中国語をチェックしたり欠点を覚えているなんて正直言ってかなり高慢ですよね(笑)
でも現地で生活していると、本当に個々の中国語表現や発音の違いに悩まされることがあります。
例えば、中国語の教科書では教えてくれないネイティブ専用の発音と言うのが確実に存在します。
因为のピンインはyīn wèiですが、
ネイティブのピンインはyīn wéiです。
留学時代このピンインに関して疑問を持ちましたが、先生から
「教科書ではyīn wèiだが、読むときはyīn wéiと読むように」と言われました。
教科書に忠義を尽くしたい私には少し理解できませんでしたが、このように教科書ではないスペシャルな中国語が実際に存在するという事です。
教科書に忠実よりも、現地に忠実が大事
結論から言ってしまえば、yīn wèiが正しいのですが、ほとんどの中国人はyīn wéiと発音するので、先生は生徒への好意から、現実にそった中国語を教えてくれたのでした。
なんでも疑問を持つことは重要ですし、質問する事も重要です。
でも結果的には、ネイティブの言う事は絶対だな・・・と感じるこの頃であります。
妻の底力
同じように、中国人である私の妻の中国語もずば抜けています。
普段ほとんどの会話は日常で使う簡単なものですが、何気ない時に発する今までに聞いたことのない単語等を聞くと、
脳の中身をそっくりそのままコピーしたくなることがよくあります。
少し前中国全土では人民的名义というドラマがヒットしました。
私も当然見たわけですが、内容がかなり上級者向けで、会話の中に度々四字熟語が使われていました。
中国語の四字熟語は、面倒な表現や微妙な表現を4文字のみで的確に表現が出来る為に、わざわざ遠回しで説明するよりも、四文字でドン!と言えば相手の心に一発で刺さります。
それくらいの影響力を持っているのが中国語の四字熟語です。
この四字熟語がドラマ内で多用されていて、正直私も驚いてしまいました。
字幕があったのと、話の展開で何となく意味はつかめた部分はありましたが、中国語サイトを運営している者として恥ずかしながらも、知らない四字熟語が沢山ありました(笑)
そんな時に、私は妻に尋ねました。
私:「この四字熟語みんな知ってるの?」
妻:「当然!全部学生時代に勉強した。楽勝・・・」
数日前も記事で書きましたが、生まれてから数十年間に渡り日々積み重ねてきたのが中国語ネイティブの力です。
イチローも、タイガーウッズも知らないのに、四字熟語は知っています。
これが中国語ネイティブの底力というものです。
学べること
中国語は本当に面白い言語です。
基礎はとても重要ですが、ある程度勉強を重ねてくると現地スペシャルの表現に直面するという事を覚えておきたいものです。
発音には様々な方言があり、地方によってかなりの違いがあります。
私たちが目指しているのは普通語(または北京語)になるわけですが、相手の特徴を理解し、尊重する事がとても大切です。
なぜならば彼らが身に着けている中国語は、私たちの話す中国語の数倍上をいっており、それに関してあーだこーだ言う資格を私たちは持ち合わせていません。
大陸には大陸スペシャルの中国語があります。
ですから、日本語で文を組み立ててから中国語に訳すというのはかなり難しい作業になります。
よく「〇〇は中国語で何ていうんですか?」と聞かれますが、結構答えられないことが多いです。
すみません・・・
中国語以外にも同様に、大陸には大陸スペシャルの考え方があり、その考え方は島国の私たちが到底理解できるような物ではない可能性もあります。
自分自身が大陸で生活して実感した事は、大陸には大陸の仕方で生活する事です。
中国で日本の風邪薬が効かなかったり、日本食を食べているとイマイチ体がなじまず風邪を引きやすいのと同じかと思います。(日本食で生きて健康な人もいますが・・・)
なんで?と疑問に思った後、説明を聞いても納得できないときは、素直に受け入れてみて下さい(笑)