中国の火车にどうしても乗ってみたい!【必要な会話・単語等】

中国国内で移動するには飛行機や火车が便利ですが、今回は火车を利用する方法・必要な中国語レベルなどを紹介していきます。

火车は本当に便利?

日本語で火の車と書く中国の列車「火车」・・・

架線がない為に電車ではなく、地下でも無いので地下鉄でもない・・・列記としたディーゼルエンジンで動いているのが中国の火车です。この一見近代的には見えない火车ですが本当に便利なんでしょうか?

結論から言えば、かなりリーズナブルな交通手段と言えるでしょう。飛行機ではセールの時期を逃してしまうとかなり高額になる傾向にありますが、中国の火车は春節の時期を除いて基本的にはかなりの確率で座席が確保できるのが非常に魅力的です。

意外と速い中国の火车

中国の火车は日本で言えば「寝台特急」に相当します。

ただ日本の寝台特急はあまり速くないのに対し、中国の火车は結構な速度を出してくれます。

主に3つの分類に分かれますが、

  1. 普快 90~110Km/h
  2. 快速 100~120Km/h
  3. 特快 140~160km/h

となっており、線路も比較的まっすぐな場所が多いのでかなりの区間で速い速度が出ます。

座席の種類

座席の種類は主に4種類からなっています。

  1. 站票 席がなく立ち乗り。
  2. 硬座 向かい合わせ2列~3列シートでリクライニングは付いていない90度タイプの席。
  3. 软座 新幹線タイプのゆったりシートでリクライニング付き。
  4. 硬卧 3段式ベットの寝台タイプ
  5. 软卧 2段式ベットの寝台タイプ

席がない站票は、春節の時期でも売り切れることがほとんどで、沢山の人が何十時間という長旅でも立ち乗りで実家に帰る人がいます。

火车に乗る方法・必要な中国語

火车に関する知識を深めたところで実際に火车に乗る方法について紹介していきます。

基本的には

12306铁道部火车票というところで購入することが多いのですが、当サイトのTOPで紹介している去哪儿网でも購入できます。

特に外国人の制限はないので、パスポートさえあれば簡単に購入できますが、支払いが支付宝や微信・現地のネットバンクだったりするので、持っていないと少しややこしいです。

駅に着いてからの行動

掲載元:http://www.chinaz.com/manage/2017/0615/735129.shtml

 

ネットで切符を購入して乗車する当日駅に到着したらまずすることは、窓口で発券する事です。

「售票厅」というところに向かい、窓口で並びます。

窓口は混んでいる場合がほとんどなので、かなり早めに到着した方が無難です。

この際にネットで予約したときに受信したメールに記載されている予約番号を見せれば完璧です。

つまりこの際に必要な中国語は、

取票(qǔ piào)

これだけです。

 

この際に「取票」だけ言うと、身份证を見せろとか、订单号を言え!などとややこしくなるので、自分の番になったら真っ先にパスポートと携帯のメールを見せて、「取票」と言ってしまえばあとは全部スムーズです。

簡単ですね。

中国人の場合は自動の機械で切符が発券できますが、外国人は出来ませんので必ず窓口に行くようにしましょう。

発券後

掲載元:http://bbs.zol.com.cn/dcbbs/d34024_1433.html

発券が済んだら、候车厅に向かいます。この際に飛行機のような簡単なセキュリティーチェックがありますが、特に切符を見せたりする必要はありませんし、カギなどをポケットから取り出す必要もないので、とにかく指示に従います。

候车厅で待つ。

後は時間が来るまで候车厅で暇つぶしですが、列車の到着時刻が近づくとアナウンスや電光掲示板に表示されるので、自分の列車番号と照らし合わせながら皆が並んでいるところに行きます。

检票处

最後にホームへ向かう前にあるのが检票处です。ここでは実際に係員が切符を確認しますので、まず間違うという事は発生しません。

切符に記載されている車両・席へ向かう。

切符に「〇〇厢」と書かれているのは、何両目かを指しています。

(5厢なら5両目)

該当する車両まで行き乗車しますが、乗車の前に再度切符の確認があり、その際にパスポートを見せる必要がある場合もあります。

車内で

掲載元:http://news.xinmin.cn/shehui/2016/02/10/29480129_4.html

列車が動き出すと、車内では色々な販売が始まります。先日は顔にきゅうりをくっつけて、美容効果があると宣伝し、そのきゅうりの皮むき器を売っているおばさんがいました。

また車内ではお弁当や果物が売られますが、特に果物は新鮮でないことが多く買う人も多くありません。

そこで、何度も「これが最後の車内販売です!!」というコールを繰り返しながら何回も最後の販売が行われます。

 

まとめ

中国の火车は初めは緊張しますが、慣れてしまえばとても便利でどこでも気軽に行けてしまう素晴らしい乗り物です。

日本で言うと10時間を超える乗車はかなりきついように思えますが、中国では10時間20時間30時間越えの乗車などは当たり前です。どうしても飛行機は高い・・・怖い・・・という伝統的な考え方を持っている人が沢山いますので、火车に乗車すれば中国の日常の雰囲気が十分に楽しめるとともに、色々衝撃もあります。