初次见面や请多关照は本当に使わないのか?【中国人に聞いてみた】

中国語で初対面の際に、初めましてに相当する【初次见面】や

よろしくお願いしますに相当する【请多关照】は、使わないのか?

気になる真実を検証してみた。

 

なお、请多关照に関しては既に検証済みの為、

過去記事请多关照は中国で使わないのに学ぶ理由はこれだ!

を参照していただきたい。

 

現地の教材から分かる初次见面の真実

まず、日本で学ぶ中国語の教科書によくみられる

初めましてに相当する初次见面という単語だが、

中国で言う、いわゆる挨拶の表現とは

どのようにして教えられているのだろうか?

 

現地の動画を参照してみる事にした。

 

YouTubeに投稿されていたものだが、元々は56.comという

中国動画サイトに載せられていた動画をコピーしたものだろう。

 

この動画を見てみると分かるように、初対面の相手に対して

【初次见面】と言っていないのがよくわかる。

 

中には偶然だろう・・・と思う人もいるだろうから、

もう一つ例をあげてみる。

これは汉语会话301という有名な中国語を学ぶテキストを参照にした

動画だが、ここでも左の彼女が自分の兄を紹介するシチュエーションに対して、

兄は初対面なのにも関わらず、初次见面とは言っていない。

 

動画に共通している认识你很高兴

動画を見ていくと分かるのだが、认识你很高兴というケースが

ほとんどである事に気づく。

これは、お会いできてうれしいですという意味合いを含んでいる。

しかしこの言い回しも、英語のnice to meet youから

来ていて、必ずしも使わない。

 

自分自身も中国人が初対面で初次见面と言っているのを

見たことも聞いたこともない・・・と言いたいところだが、

日本のテキストには中国人が初次见面と言っているのを

聞いたことがあるため、

「見たことも聞いたこともない」という理論は成立しなかった。

 

しかしこれらの事実から、一般に中国では自己紹介をする時に「初めまして」

とは言わない文化である事に気づいていただけただろうか?

 

ではなぜ日本のテキストにこれほど初次见面が多用されているのだろうか?

 

中国人に聞いて分かる初次见面の真相

前回の请多关照同様に、今回の初次见面に関しても

実際に中国人に聞いてその真相を確かめてみた。

 

得られた答えは、やはり请多关照の時と同じく、

非常に外国人が話す中国語だという事。

 

つまり、初次见面という事自体が間違っているわけではない。

初次见面(はじめまして)という単語は中国にも存在している

のだが、めったに使わないだけ。

 

逆に日本の文化から考えると分かるように、

初対面の時に、初めまして!はよく使うが、

お会いできてうれしいです・・・

とはあまり言わないのではないだろうか?

 

普通は、

「初めまして・・・私は〇〇と申します。

どうかよろしくお願いします」

という定期文であって、お会いできてうれしいというのは

よっぽどの事がない限り言わない。

 

日本文化が生み出した初次见面

つまり、初次见面という単語は存在しているのだが、

日本のお辞儀文化がもたらした結果と言える。

 

请多关照同様に、日本で中国語を使っていくならば、

初次见面と言っても通用する。

なぜなら日本で暮らしている中国人にとって、

日本人が自己紹介の際に、「初めまして」と言うのを

重視している事を知っているからだ。

 

しかし、中国本土でこの単語を使っても、

初めましての概念がない中国人にとっては、

なじみのない単語となる。

 

それはまるで、日本で初対面のすべての相手に

「お会いできてうれしいです」と熱く語っているのと同じだ。

 

このように、文化を理解してこそ見えてくる初次见面の真実・・・

これを知っているか知らないかで、かなり違いがありそうだ。

 

簡潔に中国式の挨拶を説明すると、

【こんにちは+自分の名前+相手の名前を聞く】

これで問題ない。

今回この事実を知ったからには、

中国語の挨拶はバッチリだろう。

 

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