中国語勉強本を購入しようと思っている方に、選び方・おすすめの方法を紹介していきます。ポイントは特化型を選ぶことです。今回は現地に住んでいる私が日本で購入した事のある本を紹介していきます。まずは簡単に外観し、興味があったものをチェックしてみて下さい。その後、選定のコツ等もご紹介できればと思います。
私が買った中国語勉強本
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これで合格!中国語検定 準4級・4級完全マスター
中国語検定準4級、4級を対象にして書かれている本。つまり、検定を受ける人が対象にされています。基礎的な単語、文法等を扱っていますし、検定に出る問題集が載せられているので、トータルバランスに優れていますが、あくまでも検定を目的とした本である事に注意する必要があります。
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CD2枚付 中国語検定3級問題集-頻出単語集付
こちらも同じく検定を意識した本。主に3級の検定を対象にされているので、中級クラスの単語力、文法力が求められます。いずれにしても、検定を意識した解説書である事にかわりはありません。私は中国語検定を受ける予定もないのに、初心者の頃上記の2冊を購入しました。
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話せる!聞ける!ゼロからカンタン中国語単語1000
この本の目的は、基本的な単語をおさえることです。ですので、この本に文法解説や検定のコツなどは当然書かれていません。いわゆる単語帳という物です。しかし、本にCDもついてきますので、スマホに入れて持ち歩くことができ、非常に便利です。
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ゼロからスタート中国語 会話編
この本の特徴は、中国語力ゼロの人がどうやって中国語を始めるかを解説しています。つまり、初歩的な部分に焦点を置いて書かれていますので、基本的な単語から文法までを、簡単に
取り上げられています。当然この本に難しい内容は書かれていません。 -
旅の指さし会話帳45北京
この本は、とにかく現地での実践をイメージして書かれています。題名にもある通り、旅の際に
実際に持ち歩いて、その場で活用する!!これが主な目的です。よって、文法に関する細かい解説などはなく、発音に関してもピンインを無視し、カタカナ表記でしてあるので、実際にしゃべって伝わるかどうかは疑問です。でも、そんな時は、指で指して伝える!つまり、会話表現がたくさん載せられています。 -
完全マスター中国語の文法 改訂版 ([テキスト])
この本は、会話表現や単語習得を目的とするのではなく、文法をコンプリートすることに焦点が当てられています。完全マスターと書いてあるように、取りあえず、中国語で使う文法を網羅してあります。
文法を専門に学びたいという方におススメの本です。
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参考書選び方のポイント
気になる本が見つかった次は、選び方のポイントを見ていきます。
もし「なんでもいいからとにかく一冊買ってみよう・・・」
という心構えで購入すると無駄な買い物になってしまいます。
そこでもう一度購入する目的を思い出してみましょう。
あなたが本屋やAmazonの販売ページを見た時、確実に1つの目的があるはずです。今このページを見ているのにも目的があるはずです。
私はこの記事を書く時、ネット検索欄に「中国語 勉強 本」と入力した人を対象に書いています。
中国語の参考書でも同じように、
ターゲットを絞った本が売られています。
そこで、自分自身が何の為に買うのかの目標設定が重要となります。
購入前の目標設定
中国語勉強での目標設定は、
1、中国語検定に向けたトレーニング本。
2、単語学習を強化するトレーニング本。
3、会話を強化するトレーニング本。
4、文法を強化するトレーニング本。
大体4つに分かれています。(もっと詳しく分けることも可能です)
そこで、今あなたに必要な物が何なのかに焦点を絞り、整理が出来たところでもう一度上記で外観した本をご覧になられてみて下さい。
このターゲット層を無視して購入してしまうと何度も買いなおす羽目になってしまいますし、少し見ただけで数日後には見無くなってしまう事もあり得ます。私はこのターゲットを意識せずに購入したので、無駄にお金を使ってしまったと今でも思います。
目的を持って参考書を選ぶ
例えば今あなたにとって文法が足りないと思うのであれば、文法だけの参考書を買うようにしてみて下さい。すべてがオールインワンになったものというのは詰めが甘い傾向にあり、肝心な部分が解説されていません。
ですのでまず自分の強化するべき点を見極めてから、その必要にあった本を購入するようにしましょう。
強化ポイントを見つけるためには、当サイトの電子書籍(PDF)も参考になるはずです。
勉強本+【中国語マインドセット】
次に、購入後にどうすれば効率よく学べるか?アスリートの例と共に中国語マインドセットを紹介します。
歳を重ねてくると徐々にシミやしわが出てきたり疲れやすい体になってきます。人間誰でも歳に勝てるものはないので、しょうがない・・・って諦めることも出来るんですが、そう考えてしまうとかみ合わない事が現実に存在します。
異次元の運動能力を持つアスリート
なぜなら運動選手の一部のアスリート達は40歳を超えても現役でバリバリと運動していますし、彼らが出しているパフォーマンスは、あなたがアスリートでなければ確実に、20代全盛期の身体能力を優に超えています。
つまり説明できない事が・・・普通ではありえない事が実際に起こっています。世界には9秒台で100mを走る人もいて、異常ですが現実に起きています。
一般人にその能力はありません・・・
ではアスリートになるにはどうしたらいいでしょうか?
物事を論理的に考えると見えてくる
重要なのは、疲れるとはどういう事かを知ることです。この条件を知ってこそ、どこに問題点があるのかをはっきりさせることが出来ます。
運動の話ばかりをしていますが、これは中国語と関係があるのでもう少しお付き合いください。
疲れる条件は、
1、心肺能力の不足
2、筋肉能力の不足
この2つが作用しています。
もし心肺能力があって息が上がっていなくても筋肉が疲れてしまえば「疲れた・・・」 という状態が起きます。同じように、筋肉が疲れていなくても心肺能力が足りなければ、息が上がって疲れます。
つまり、この2つの条件をクリアしてこそ!!アスリートになる事が出来ます。息が上がっていなくても筋肉が疲れているようならば、筋肉を鍛えるトレーニングが必要ですし、心肺能力が足りなければそれを鍛えることが必要です。
こんな風に疲れる原因を知っていることは、アスリートになる為には必須条件と言えます。
中国語の勉強もアスリートのように
では中国語はどうでしょうか?疲れる理由が分かっているのと同じように、
・話せない理由を分かっているか?
・どのよう変化を経験してリスニングが鍛えられるのか分かっているか?
・自分の問題点をしっかりと把握できているか?
これらを理解していることは重要です。
もし感覚に頼って勉強してきたのならそれはよっぽどセンスのある人です。でも感覚に頼るなら、必ず頭打ちが来ますし、その時にどうする事も出来ません。
先ほどの運動選手で例えるなら地区大会どまりという事です。
しっかりと問題点を理解してそこに改善をしていくなら地区大会から県大会、そして国体へと進めます。
そういった勉強方法を取り入れてこそ、短期間で中国語を習得する事ができます。思うように話せないな・・・と思っても焦る必要ありませんし、どこを強化すべきかが はっきり分かります。そうやってこそ、中国語のアスリートになる事が出来ます。
たかが参考書を購入するだけなのに、こんな事を考える必要があるのか?と思われるかもしれませんが、中国語を勉強していく上では必要な項目となりますので、本屋や販売ページをご覧になった時・今後中国語学習でつまづいてしまった時など、今回の記事が少しでもあなたのお役に立てればと思います。
なを、1万円を超えるような教材を検討されたい方は、
中国語教材比較【初心者でもおすすめのテキストが必ず見つかる】
こちらもご覧くださいませ。
まとめ
中国語を勉強するための本は沢山ありますが、その多くが目的のターゲット層に絞って販売されていることをもう一度考え直すことで、今自分に必要な参考書が必ず見つかります。
購入を検討する際には、総合タイプよりも自分が必要としている項目の特化型を選択した方が、ボリュームがありより進歩に繋がります。