中国語の差不多は非常に便利であるのをご存知でしょうか?現地留学や出張時には必須の単語である事を解説していきます。
差不多は困った時の神頼み
困った時の神頼みという言葉を知っていると思います。
日本人は基本信仰心が薄い国だと思いますが、いざという時、この言葉にもあるように神様とかに頼みごとをしたくなる現象の事です。
日本でも東日本大震災の時は、多くの人がそう感じたみたいです。
今回のタイトルは、中国語【差不多】は困った時の神頼み!便利すぎてごめんなさい・・・
中国語会話がまだあまり出来ないうちは、話したいと思う事も、うまく表現できません。
特に微妙な表現を相手に伝えたいのに、伝わらないととても悲しくなってきます。
でもそんな辛い思いを解決してくれる、まるで神頼み的なある素晴らしい中国語があります。
それが、
chà bù duō
差不多です。
この単語は、大体・・・という意味を含んでいるのですが、微妙な表現が出来ない時に素晴らしい威力を発揮してくれます。
私もこの単語に何度も助けられてきました。
でも、一つこの単語を使う上で意識を変える必要があります。
それは、日本に存在する正確、真面目、きっちり!といった概念を捨てることです。
そもそも微妙で細かい表現を言いたいと思っていること自体、日本人の性格が出ていると思いませんか?
これは中国が適当な国だと言っているわけではありませんが、あなたの脳・体で感じている通り、日本に比べれば非常に緩い国です。
そこで中国語を使う時は、大体とか、おおよそ、とかそんな言葉を使う機会が日本よりも多くなります。
差不多の使用例
例えば、中国語を勉強して何年になるの?
という質問に対して、3年と4か月とか、8か月・・・という風に答える事も出来ますが、大体半年くらいなら、
chà bù duō bàn nián
差不多 半年
でも全然OKなのです。
10か月なら
chà bù duō yī nián
差不多 一年
ですね。
ちなみに、中国の宅急便を利用するとわかりますが、とにかく時間に対してルーズなのが目立ちます。
私が思うには、時間に関してこの差不多は、±1時間は十分使えると読んでいます。
つまり、相手が
chà bù duō sān diǎn zuǒ yòu dào
差不多 3 点 左右 到
と言ったならば、4時前に着く可能性もあるという事です。でも、2時に着くって事はめったにありません(笑)
ですので、性格には+1時間です。
その他にも、中国の市場では何でも量り売りをしている場所が多いのですが、お店の人と、良い関係が築けてくると、こっちから何も言っていないのに、適当に袋に詰め始めます。
以前野菜を買おうとしたときに、自分は小松菜をくれとしか言っていないのに、勝手に袋を取り出し、適当に詰め始めます。
そこで、本来なら
「ストップ!!」とか
「もういいよ!!」とか
「もう少し!!」とか
「もうちょっと!」
と言いたいところなんですが、勉強を始めたばかりの時はどう言ったらいいか分からないんです。
そんな時に使えるのが、
chà dù duō
「差不多」
です。
とにかく、自分の欲しい量詰めてくれたなって所まで来た時に、大きな声で差不多と言うと、
相手もそこでストップするか、あと1、2個入れて秤に載せてくれます。
中国語を勉強していると、便利な素晴らしい単語に出会うことが多くて、これは使える!!と思ったときに、ワクワクしてきますし、他人の中国語を聞いていてよく使う単語とかが出てくると、
「これはなんていう意味なんだろう??どういう時に使うんだろう・・・自分もあの人のように使ってみたい!!」
という思考回路になって、その単語の使い方を調べます。そして、数週間後や数か月語には、当たり前のようにそのフレーズを言っている自分がいます。
その時に味わえる感覚が、あなたを中国語の世界に増々引き込んでいくんだと思います。
Amazonの例から知るネットで学ぶ中国語
先ほどもお伝えしたように、分からない単語をネットを使って調べていくのはとてもいい事です。
しかし、無料には無料のリスクがあります。
その理由を、大手ショッピングサイトAmazonの例から考えてみましょう。
Amazonが危険!!だというのをご存知ですか?実は言うと、あなたも騙されているかもしれません。
よくアマゾンで買いものをされる方は、本当に注意して頂きたいのですが、偽物の商品が含まれている可能性が大いにあります。
なぜなら、中国から輸入した商品がAmazonには沢山売られているからです。
中国本土では、Amazonというと本を売っているイメージがあるので、あまり使う人は少ないですし、日本のように商品ジャンルが比較的少ないのが特徴です。
Amazonが中国であまり好まれていない理由は、中国Amazonで物を売るには色々面倒な手続きがあって非常に面倒だ・・・というのがその理由です。
では日本のAmazonはどうなのかと言うと、実は誰でも簡単に店を開くことが出来ます。
でもその誰でも・・・というハードルの低さから、物凄い数の人が店を開いています。
そして、もうあなたの脳内には嫌な予感・・・がしたかもしれませんが、その中には販売意識のない人・悪質な人も沢山います。
少し考えてみて下さい。
街中で無料で配っているポケットティッシュをもらって、そこに書いてある広告を見て電話をかける人はどれだけいるでしょうか?
「もしもし、ポケットティッシュの広告を見た〇〇です」
と、あなたは電話をかけた事がありますか?
つまり無料でもらえる=真面目に見る人・真剣になる人が少ないという事なんです。
それはAmazonでも同じで、誰でも簡単に商品を売れるという事が、Amazonで売られている物の価値を下げています。
今Amazonでは多くの人が中国から並行輸入という形で商品を転売しています。特にその可能性が高いのが、レディース物の服や靴、アクセサリー等です。
かなりの商品が中国サイトから輸入しているので、中国サイトを研究することでそれが一目で分かるようになってきます。
基本並行輸入品には、商品名に(並行輸入品)と記載する必要があるのですが、ほとんどの店でその対策がなされていません。
だって中国製・・・ってわかったら、売り上げに影響が出ますからね。
ネット以外にも、私が日本の大型ショッピングモールに行ってレディースの商品を見ると、
「これ中国じゃない??」
ってなりますし、道で歩いている女性のファッションを見ると、
「あれも中国だよね・・・」
ってなります。(特に、かわいい雑貨店などはその傾向が強いです)
こんな風に中国商品がたくさん紛れているので、Amazonで買う時は、その商品の評価をしっかりチェックする必要があります。
これは中国語も同じ事です。
ネットを使って中国語を勉強している人は沢山いますが、どの情報が信頼できるかなんて、初心者にはわかりません。
以前も記事を書きましたが、中国語の文法を勉強したときに、あるネットで見つけた参考資料を元に勉強しましたが、数年たった今見たら間違っていることに気づきました。
ネットで意外に知らない人が多いのは、検索サイトで検索して、トップに出てくるサイト程信頼できるサイトだと思っている人が多いという事。
これは嘘です。
基本的に、アップした時間やサイトの更新頻度、サイトの価値・記事数・文字数によって、グーグルが判定して順位を決めていますが、でたらめな情報を書いてもお金を払えばTOPページに表示させることだって出来るんです。
という事は、検索サイトの下の方に表示されているサイトでも十分に信頼できるサイトはあるという事・・・
Amazonをよく知らないと危険なのと同じように、ネットで中国語を勉強するのも気を付ける必要があります。もしかしたら、あなたの見ている中国語勉強サイトは実際には話せない人が作成したものかもしれませんよ。
まとめ
今回は、使える1フレーズ差不多を学習しました。
そして、他人の中国語をしっかり聞いて、知りたい単語をピックアップし、それを調べることの大切さについてお伝えしました。
最後に、Amazonの例からネットで検索する際の注意点について記載しました。