誰かから、離れていてもずっと一緒だよ!!
なんて言われたらどう思いますか?
一瞬遠距離恋愛を想像させますが、
ロマンチックな言葉であり、その奥にはちょっとした
寂しさも感じられますね。
実は中国語の単語の中に、そんなストーリーが
含まれているんです。
それは、打(dǎ)という動詞を使った単語集です。
この打の使い方について、今日は少し解説してきます。
日本語で打つというと、
野球のバットで打。
そばを打つ。
あまり思い浮かばないかもしれませんね。
でも中国語の打つという表現は、結構色々な時に
使えるので、一つ覚えておくとかなり使えます。
例えば、
電話をかける ⇒打电话(dǎ diàn huà)
タクシーを呼ぶ ⇒打车(dǎ chē
物を包む ⇒打包(dǎ bāo)
麻雀をする ⇒打麻将(dǎ má jiāng)
掃除をする ⇒打扫(dǎ sǎo)
例える ⇒打比方(dǎ bǐ fang)
心を動かす ⇒打动(dǎ dòng)
しゃっくりをする⇒打嗝儿(dǎ gér)
アルバイトをする⇒打工(dǎ gōng)
殴り合いをする ⇒打架(dǎ jià)
雷がなる ⇒打雷(dǎ léi)
タイヤに空気を入れる⇒打气(dǎ qì)
粉々に砕く ⇒打碎(dǎ suì)
割引・値下げする⇒打折(dǎ zhé)
注射する ⇒打针(dǎ zhēn)
こうやってまとめてみると、実に多彩な表現をすることができます。
でもきっと、まだ中国語があまり出来ない段階では、
どうやって使ったら分からないと思いますので、
ちょっと分類ごとに分けてみましょう。
まず一覧をご覧になって、分かる事は、
手を使ってする動作はかなりの確率で打を使っている事が
分かります。
普通なら、日本語の (打つ)に関係したような動作に
使われるような気がしますが、使用範囲はとても広く、
タクシーを呼ぶ!
という行為も打を使います。
一見手で行う行為と関係のない気がしますが、
確かにタクシーを呼ぶときは、手をあげますよね?
ですから、タクシーを呼ぶのは、打车なんです。
さらに電話をかけるという行為も、手を使ってするので、
打电话となります。
手で行う行為は、基本的にブルーの字で表示してみましたので、
わかり易いかと思います。
しかしそれにしても、
心を動かす ⇒打动(dǎ dòng)
とか、
雷がなる ⇒打雷(dǎ léi)
などは、意外だと思いませんか?
ちょっと覚えにくいと思いますが、逆に意外なので
覚えられるかもしれません。
もし覚えられないときは、こんな風にイメージしてみましょう。
人の心を動かすにはどうしたらいいか?
熱く語るだけでは物足りない時もあるかもしれません。
きっと、全身を使って、身振り手振りを加えながら・・・
「あっ、手を使いました」
そう、人の心を動かすにも身振り手振りが必要です。
なので、打なんですね。
そんなに深く考えなくても、日本語で「心を打つ言葉」
なんていう時にも、実は打つを使っていました。
さらには、
雷がなる ⇒打雷(dǎ léi)
も理解できない気がしますが、
大きな音がなる=誰かが何かをたたいたような音。
という感じでイメージしながら覚えていくと、忘れずにすみます。
今日は、中国語の打(dǎ)の使い方について解説していきました。
もう少し最後にプラスαをしていきますが、
多くの中国語単語というのは、 動詞と名詞がセットに
なって一つの言葉になっています。
今日紹介した単語もほとんどが、打+名詞という組み合わせでした。
ですので、よく打を含めてセットで覚える人も多いんですが、
そうやって1セットで覚えていくと、後でつまずくことになります。
なぜなら、よく打と名詞の間に一文挟むことがあるからです。
例えば、
打过电话(dǎ guò diàn huà) 電話をかけたことがある
もし打电话を1セットとして覚えていたら、 急にこんな文を
見た時にこんがらがりますよね?
更には、
打过两次电话(dǎ guò liǎng cì diàn huà)
2回電話をかけたことがある。
増々、打と电话の間が空いてしまいました。
ですから、中国語の単語は 動詞+名詞で一つの
言葉になっていることが多いので、
単語を覚えるときは、こんな点にも気を付けながら、
覚えてみて下さい。
離れていても一緒・・・ そんなストーリーが中国語にも
存在します。
今度誰からいつ言われるのでしょうか?
大切な人とは、ずっとそばにいたいものですね。