羨ましい・・・と中国語で言いたいときに使える会話表現を
今回は解説してみました。
意外に気づかない2タイプの羨ましい
日本語で「羨ましい」と言うと、
つい想像してしまうのが、他人を誇らしく思う気持ちであり、
その思いには「自分もそうなれたらいいのに・・・」という
積極的な思いが含まれている。
しかし忘れては行けないのが、
人様を羨ましすぎると、それは嫉妬へと変化していく。
つまり中国語の羨ましい・・・も、この2パターンを知ることが
必要である。
では実際にその違いを下記の映像から見ていただきたい。
羡慕と嫉妒を解説
羨ましいは中国語で羡慕になるが、
これは形容詞でなく、動詞である。
主語+動詞+目的語で使う事を忘れないようにしよう。
例えば、
我羡慕你 (wǒ xiàn mù nǐ )
我羡慕他(wǒ xiàn mù tā)
日本語に一番近い表現としては、
好羡慕你啊 (hǎo xiàn mù nǐ a)
を使うことができる。
これを組み合わせた例文として、
你要结婚了,好羡慕你啊 (nǐ yào jié hūn le hǎo xiàn mù nǐ a)
結婚するんだ!うらやましい~
你买房子了,好羡慕你啊 (nǐ mǎi fáng zi le hǎo xiàn mù nǐ a)
家買ったんだ!うらやましい~
などという事が出来ます。
人の能力や状態を見て、自分もそういう風になりたい・・・
というポジティブな意味が含まれています。
では次に、ネガティブ感情である嫉妬についても
取り上げていきます。
嫉妬を表す羨ましいを、羡慕で表現することは
出来ません。
この類で最もふさわしい単語が、
嫉妒jí dù という語です。
例えば、彼女が自分に嫉妬している場合、
她很嫉妒你 tā hěn jí dù nǐ
となる。
その他にも、「あの人嫉妬深いね・・・」は、
那个人嫉妒心很强 (nà ge rén jí dù xīn hěn qiáng)
更にもう一つネガティブな表現として、
眼红 yǎn hóng
という言い方がある。
羨ましくて目の色が変わった・・・という意味がある。
看见别人有好东西就眼红
(kàn jiàn bié rén yǒu hǎo dōng xi jiù yǎn hóng)
人が良いものを持っているのを見ると、
目の色が変わりました。
その他、非常に羨ましいという点を強調する時に、
羡慕嫉妒恨⇒(羨ましい+嫉妬+憎む)
を重ねて言う場合があるので、覚えておこう。
以上は主に動画で解説されていた内容である。
ここがポイント
この映像を見て非常に参考になった方は、
ここからもう少し解説を加えていくので見ていただきたい。
中国語初心者にとって、流暢に話せる人を
とても羨ましく思うのではないだろうか?
つまり今回の単語【羡慕】は、中国語を勉強していると
よく使いたいと思う表現の一つだ。
ポジティブ感情の羡慕は、ネガティブ勘定の嫉妒よりも
使う機会が圧倒的に多いので、まずは羡慕から覚えていく
ようにしておこう。
また羡慕は動詞であるため、動詞+目的語で使うと解説が
されていたので、実際にどのような目的語が当てはまるんだろう・・・
と不安になった方もいたかもしれない。
しかし実際に羡慕を使うシチュエーションではかなりの場合、
羡慕+対象の人物 で言う事が多いため、
羡慕の後に長文の目的語が来ることは比較的少なく、
例文に出ていたような、
羡慕+你 羡慕+他
等の一言で終わる場合がほとんどだ。
よって初心者でもかなり楽に使えるため、覚えやすいのが特徴だ。
日ごろから周りの人を見回して、羨ましいと感じる事が
ないかを観察してみよう。
そして見つけた時はぜひ、「羡慕〇〇」と言ってみよう。
ただ、くれぐれも羨ましく思うあまり、その感情が嫉妒(しっと)
へ変化しないように注意していただきたい。
後半部分の眼红や羡慕嫉妒恨は、初心者ならおまけ程度に
考えておこう。一度に沢山の表現を覚えることは効率低下に
繋がる。
まずは基本表現である羡慕と嫉妒を覚えておけば十分であり、
残りの2つは聞き取れればOKである。