中国語【和と跟~一样】の違いって何?比較文で混乱しない為に意識するべき事

中国語の文法で、【和or跟~一样】を使った比較文がありますが、

使いやすいにもかかわらず、日本人は意外にも苦手です。

今回は、この比較文を言う際に初心者が意識するべき事をまとめました。

 

まずは比較文の使い方を簡単に動画で見ていきましょう。

レビュー:★★☆☆

《ここがオススメ》

中国語比較文が非常にわかり易い解説でおススメ。

 

《この動画の要約》

中国語では3つの比較表現があるが、今回は跟~一样の使い方を解説する。

 

基本的に、

A跟B一样 という形で、AとBは同じだという表現を作れるが、

比較する時に使う単語は【跟】以外にも、

【和・与・同】を使う事がある。

これらの違いは、話し言葉か書き言葉かによって変わってくるが、

基本的に会話の中では【跟】を使う事がほとんどなので、

この【跟】を優先的に覚えるようにしていこう。

 

今回の比較文は、同じか、違うか の2者選択となっているので、

比較対象の後に来る文は、同じ=一样  違う=不一样 であり、

非常に簡単な文構成になっている。

 

例文と共にその点を見ていこう。

 

私の趣味は彼と同じです。

我的爱好跟他一样

 

あなたと私が行くのはかわらないから、あなたが行ったら?

你去跟我去一样,就你去吧。

 

これらの表現を使う時、時には「まったく同じ!!」

とか、「ほとんど同じ!!」のようにもう少し文にボリュームを

付けたいこともあるはずだ。

 

その場合には、

A跟B+(完全や差不多や几乎)一样

等の単語を間に入れることでよりナチュラルに表現可能だ。

 

 

例文

彼の意見は私と全く同じです。

他的意见跟我完全一样

 

この洋服のデザインは、あれとほとんど同じです。

这件衣服的款式跟那件几乎一样

 

 

《コメント》

今回の例文はすべて【一样】同じを例にしたものだったが、

例文をそのまま不一样に変えても構わない。

 

しかし最後2つの例文のように、ほとんどや、全くと言いたいときに、

不一样を使う際は注意をしよう。

なぜならば日本語でも、

「この洋服のデザインは、あれとほとんど違います」

とはあまり言わない。

 

つまり、几乎(ほとんど)の時に不一样を使うと変な表現になる可能性がある。

同じく「差不多」にも大体・・・という意味を含んでいるので、

差不多不一样というのは少しおかしい。

 

逆に【完全】の場合は、「全然違う」と日本語で言う事も多いので、

你和我的性格完全不一样

(君と僕の性格は全然違うね)

 

みたいな感じで使う事が出来るので覚えておこう。

 

日本人が比較文を言う場合、どうしてもタイムラグが発生することが多い。

理由は、頭の中で比較対象をイメージしてから口にするからだ。

 

単体でAとBは不一样と言う場合は、そのまま脳にイメージをすれば良いのだが、

会話の中や流れの中で比較文を使うとタイムラグが出てしまう。

 

恐らく多くの人が使っている思考方法の一つに、

A跟Bの比較対象を一緒に考え、結果の一样か不一样をその後に考える

という事が考えられる。

 

しかし、自分が行っている比較文の思考パターンは、

Aを1セットで考え、跟B一样or不一样をもう1セットで考えるようにしている。

 

つまり頭の中にABの比較対象を一緒に考えるのでなく、

Aについて口に出してから、それがBと同じなのか違うのかを

考えるようにしている。

 

よって自分の脳の中で中国語の比較文は、

A跟B一样というよりも、 跟B一样 となる。

 

この思考パターンをしていくと、比較文の際に会話が途切れることなく、

スムーズに話して行くことが出来る。

 

比較文で悩んでいる人は、ぜひトライしていただきたい。

 

A跟B一样 の他にも A和B一样という事も出来るので、

余裕のある方は覚えていこう。

この跟と和を発音する際は、

いずれもeが含まれる発音となる為、日本人が発音すると

変な発音になる人が沢山いる。

文法はあっているのに発音が違う・・・というのは絶対に避けたいものだ。