对~来说と拿~来说は見た目は似ていても意味・用法は違ってくる。
今回はこの中国語文法を解説していく。
分かる人にとっては簡単な对~来说
中国語を少し勉強した事がある人なら、对~来说を使った構文を
理解する事は比較的簡単である。
しかし、对~拿来说という言い方はあまり聞いたことがないのでは
ないだろうか?
そもそもそんな表現を勉強した事がないと思われたかもしれない。
そこで、既に理解できている对我来说の使い方を映像でもう一度
振り返り、同時に拿~来说の使い方・違いも勉強してみよう。
今回も、中国人教師の解説を取り上げる事にした。
下記に翻訳文を載せているので、わからない人は参照していただきたい。
对~来说と拿~来说は全くの別物
まずは、对~来说の使い方を復習してみよう。
对~来说と拿~来说は似ているが、意味は別物だ。
对~来说の場合は対象が異なる。
対象が異なるという事は結果も異なるということだ。
例えば、日本人にとっては漢字が既に書ける文化で育っている為、
中国語の勉強で漢字が出てきても、そう難しくは感じない。
しかし、アメリカやヨーロッパ系の人達にとって漢字というのは
我々日本人が想像するイメージとは全くの別物である。
つまり彼らにとって漢字を理解する事が大きな壁になる。
よって中国語で表すと、
汉字对日本学生来说不太难
(漢字は日本人にとってはそれほど難しくない)
汉字对欧美学生来说非常难
(漢字はアメリカ・ヨーロッパ系の人にとっては非常に難しい)
・このように、対象が異なれば結果も変わってくるのが对~来说
構文である。
その他にも、
对企业来说质量就是生命
(企業にとって、品質維持は命である)
のように、対象は人だけに限られず物にも適応できる。
ではこれに対して、次は拿~来说を使った文を見ていこう。
拿~来说は、解説でもあったように、(比如,举例)
つまり、〇〇だったとしたら・・・と言う風になる。
〇〇だったとしたら、こうだ!と意見を加える事で、
例を出して自分の意見に賛同する事。
例文
你们喜欢名牌吗?(有名ブランドは好きですか?)
每个人都不一样,拿我来说,我更喜欢经济实惠的
(それぞれ違うと思うけど、自分だったら経済的なものが
是不是名牌无所谓。
好きであって、ブランドとかあまり関係ないね・・・)
その他にも、仮に自分だとしたら・・・みたいなニュアンスが
しっくりくると思う。
また、こんな風に付け加えることが出来るかもしれない。
(他人は知らないけど、仮に自分だったら、経済的なのが好きであって、
ブランドとか、あまり気にしないね)
こんな風に使う事が出来る。
意外にも拿~来说の出番は少ない
今回、对我来说と拿来说の違いについて解説した。
しかし意外にも拿来说を使った文は多くみられない。
自分が中国で生活した4年以上の時間の中で、
ほとんど拿来说と聞いたことがないからだ。
よって、自分の中でこの表現の重要度は高くなく、
圧倒的に对~来说という機会の方が多いことに注目しよう。
ではなぜ拿来说は使う機会が少ないのだろうか?
もちろん会話の傾向や使う単語の傾向は人によってさまざまであるが、
今回の原因は別に存在する。
それは、拿来说と言わなくても別の言い方があり、
先ほどもお気づきになられたと思うが、
拿来说には比如や举例といった仮に・・・という要素が入ってくる。
実は言うと、拿~来说と言わなくても、
比如说,我的话〇〇などと別の言葉に置き換える場合が多い。
先ほどの分を例にとると、
你们喜欢名牌吗?(有名ブランドは好きですか?)
每个人都不一样,比如说,我的话更喜欢经济实惠的
(それぞれ違うと思うけど、そうだな・・・自分だったら経済的なものが
是不是名牌无所谓。
好きであって、ブランドとかあまり関係ないかな・・・)
と言う風にもなる。
中国語は奥が深いが、まず初心者は对来说の表現を覚えるように
する事で、確実に話せる確率が高まる。
今回の拿来说は、初心者にとっては耳で聞きとれる程度で十分だろう。