中国語の歌で勉強してはいけない2つの原因

中国語の歌で勉強すると覚えるらしいと何処かで聞いたことはありませんか?

今回は中国語の歌を使って勉強すると失敗する2つの原因を検証していきます。

 

 

非常に心地よい勉強法ではあるが

中国語の歌をネット上で検索して、勉強している人は沢山います。

中国語の歌と言うとなかなか連想できない人もいるかもしれませんが、

中国では日本のコピー曲も沢山あるので、

親しみのある懐かしい曲なども中国語バージョンで聞くことが出来ます。

今回一例として、いくつかピックアップして見ました。

ぜひ一度聞いてみて下さい。

 

1、亜麻色の髪の乙女

 

2、時の流れに身を任せ

 

3、涙そうそう

 

正直言って好听(とっても心地よい)なのは自分だではないはずです。

つまり中国語の歌を使って勉強していくと、

あっという間に時間も過ぎ、苦痛でないので楽しく勉強をする事が出来ます。

だが、見落としてはいけない点もあります。

 

掟破りの声調ルール

よく聞いてみると分かるのですが、中国語の歌には声調のルールと言うのが存在しません。

以前の過去記事

中国語は面白い【歌う時声調を無視するってホント?】

でも書いたように、

 

中国人自身は歌を歌う際にも声調を意識して歌っている人もいるそうなのですが、

音符や音程が存在する・音楽・という世界において中国語の声調をもし再現するとすれば大変な事が起きます。

 

私も中国語の歌を歌う時は声調を意識して歌うのですが、

実際には声調のルールに沿って歌うことなんてできません。

 

唯一声調に沿って歌えたと感じる瞬間は、

メロディーの高低差が声調とたまたま一致したときだけです。

(ソの音からミに下がる際の歌詞の声調が4声だった等)

 

この事実を踏まえると、中国語の歌を使って勉強すると失敗する原因が見えて来ます。

 

歌を聞くと進歩しない原因

中国語の聞き取りはピンインの正確さに加えて、

声調の違いをはっきりさせる事が決定的要素となります。

 

もし中国語初期段階で、声調を無視した勉強法を取り入れていると、声調の大切さに気づかなくなるでしょう。

 

恐らく初心者のほとんどの人は、正確な発音と言うとピンインの読み方・発声の仕方に注目し、声調に注目する事はあまりないと思います。

 

しかしそれは大きな間違いで、

私はこれまでに声調の基礎が出来ていない日本人を数多く見てきました。

 

そして共通する点として、現地の人が聞き取れないという結果につながっています。

 

つまり中国語の歌を使って勉強すると失敗する1つ目の理由は、

声調を無視できるため日本人にとって楽な勉強法であり、

楽を追及する方法には罠があるため進歩には繋がらない。

 

きっとあなたの周りでも歌を聞いて中国語を勉強している人もいることと思います。

 

しかし、この方法はあまりお勧め出来ません。

 

失敗するもう一つの原因として、リスニングの仕方に問題があります。

 

中国語リスニング一番のポイントは過去記事でも取り上げたように、

聞く耳を日本の耳から中国の耳に変えることです。

(過去記事は下記リンクを参照)

リスニングのコツ

その耳を変えることで、日本語までも中国語に聞こえるようになってくる。

 

しかし歌を聞いても声調が一切無視されるため、耳はいつまで経っても日本の耳のままです。

これが、歌を聞いて勉強する事の罠です。

 

中国語の歌を聞いてはダメという意味ではない

もちろんこれは、中国語の歌を聞いては行けないという意味ではありません。

私も時々聞きますし、非常にいいと思います。

 

しかし、歌を使って勉強する事とは違います。

声調を無視してピンインだけに偏った勉強は絶対にしない方がいいです。

 

まとめ

中国語の歌を聞くことはもちろん構いませんが、それをメインの勉強方法にするのは危険が伴います。

勉強の気晴らし・・・という程度の位置づけが一番良いのであって、しっかり歌詞を見て一語一句暗記する必要はありません。