にんにくは中国語で大蒜・ピンイン【dà suàn】というのは常識化されていますが、現地では必ずしも大蒜と言うとは限りません。今回はニンニク関係の中国語を集めて、その用法から応用編まで扱います。
中国現地ではニンニクは沢山ある。
日本で生活していると、にんにく=1種類で、下記の写真を上げる事が出来ます。
中国語でも、大蒜または蒜と単独でも用いることがありますが、基本的にこの両者は日本語で言う「ニンニク」を表しています。しかし現地で生活していますと、大蒜以外にも蒜苔・蒜苗など、蒜が入る似た単語を見かける事があり、食べてみるとやはりニンニクっぽい味がします。
蒜苗はニンニクの仲間?
中国では蒜苗・ピンイン(suàn miáo)というニンニクに似た味のする野菜があります。写真はこちらです。
画像参照元:http://www.ynsmj.com/news/1441611294974.html
中国の辞書では、
蒜苗,又叫青蒜(不见光时为蒜黄)。大蒜的花苔,包括花茎(苔茎)和总苞(苔苞)两部分。
という記載があり、これはニンニクの茎から葉っぱまでの部分をさしています。日本語では「そんみょう」と読んでいるらしく、Yahoo!で検索するとレシピもいくつか出て着ます。
つまり、ニンニクをそのままほっておくと芽が出て着ますが、それが大きくなって上記の写真のような状態になるという事です。この野菜もにんにくの一部ですので、大蒜と一緒に覚えておきたい中国語単語です。
蒜苔はニンニクの一部?
現地で生活していると、蒜苔・ピンイン(蒜薹)というニンニクのような味の野菜をもう一つ見かけます。写真は以下の通りです。
画像参照元:http://shop.99114.com/48085354/pd81543863.html
これはニンニクなのか?それとも全く別の野菜なのか?ずっと分からないままでしたが、ちゃんと調べてみるとやはりニンニクの一部の様です。
蒜薹不是蒜苗——蒜薹,又叫蒜毫、青蒜,是大蒜幼苗发育到一定时期的青苗,它具有蒜的香辣味道,以其柔嫩的蒜叶和叶鞘供食用。
ちょっとわかりにくい中国語の説明なんですが、つまりニンニクの芽が成長すると蒜苗になり、更に成長すると花を咲かせるための茎が出てきます。
この茎の部分が蒜苔という事です。
この図で分かるように、一番下のニンニクがいわゆる日本でも良く食べる部分(大蒜)で、葉っぱを含む中間部分が(蒜苗)、更に成長して葉っぱの中に出てくる部分が蒜苔という事です。
結論からすれば、大蒜・蒜苗・蒜苔はすべてニンニクの一部であることが判明しました。
にんにく関連の中国語をチェック
中国にあるニンニクをチェックで来たところで、ニンニク関連の中国語単語を次にチェックしていきます。
中国語でニンニクを大蒜という事を理解していても、関連単語を知っていない限りなかなか口に出すことが出来ません。
にんにくを剥く
中国語でよく使うのが、ニンニクの皮をむいて欲しい・・・というシチュエーションです。
剥く・・・に相当する中国語単語は剥皮を使います。似たような動詞で削がありますが、
今回ニンニクを剥くに相当する動詞は、剥(bāo)です。
よって、剥大蒜・剥蒜と言いえば、ニンニクを剥く・・・と言えます。
你可以剥几个大蒜吗?
ニンニクをいくつか向いていただけますか?
このように使う事が出来ます。
ニンニクを沢山いれてください。
注文したものに、ニンニクを沢山いれてほしい時は、
多放点儿蒜。
足りなかったので追加してほしい時は、
再加点儿蒜吗?
(頼まなくても自分で追加できる場合もあります。)
ニンニクを少なめにお願いします。
少放点儿蒜。
(この願いを聞いてくれるかどうかは状況次第です。)
生ニンニクの効果
中国で生活していると、ニンニクを生で食べる機会が多くなります。現地の多くのレストランで、テーブルにニンニクがそのまま置かれていて、自分で剥いて食べる事が出来ます。(無料)
ビールのつまみのような感覚で、そのままかじる人が沢山いるので、はじめは抵抗を感じるかもしれません。
もしかしたら今後現地で生活する予定の方もおられるかもしれませんが、日本人が中国で生活する場合、かなりの確率で体調を崩したり安定しないことがあります。
現地の食品を生で食べることを薦めるわけではありませんが、私は生ニンニクを食べるようになってから、風邪を引かなくなりましたし、外食して不衛生なものを食べても以前のように敏感にお腹が反応しなくなりました。
きっと、現地の人は生ニンニクを幼いころから食べているので、強い胃を持っているのだと思います。
まとめ
中国語には、蒜が付く野菜がいくつか存在します。日本で生活する限りは大蒜・だけを覚えればいいのですが、現地の人と話す場合には蒜苗・蒜苔という単語を使ってくる場合があります。これらはいずれもニンニクの一部です。
また一度単語を覚えたのならば、それに付随する単語・動詞を覚える事によって、より深く1つの単語を学んでいくことが出来ます。