【ようこそ】と中国語で言う前に知っておきたい事実。

ようこそ中国語

ようこそ!と中国語では欢迎と言いますが、使う前に知っておきたい詳細をまとめてみました。

 

 

 

中国語「ようこそ」に秘められた2要素

まず、ようこそ!と言いたいときには2パターン存在するのをご存じだろうか?今回は2パターンを紹介していく。

 

[char no=3 char=”索菲儿”] いらっちゃいませ、何名様ですか?欢迎光临,您几位?

[/char]

[char no=6 char=”正信昌右”] 計3名です,一共三位

[/char]

 

この際に使用する「いらっしゃいませ・ようこそ」が欢饮光临です。

中国語初心者なら、欢迎光临=店でのいらっしゃいませ・・・と覚えているかもしれないが、このページでは中級へステップアップするために、いらっしゃいませ概念をもう一度復習しておこう。

ようこそ

まず、いらっしゃいませ=店 というイメージがある方にお勧めしたい点は、中国語の欢迎光临を日本語に訳すなら、正確には「ようこそ」になります。

光临⇒光臨という単語からもわかるように、これにはご光来を賜わる,ご出席をいただくという意味を含んでいます。

日本語の「いらっしゃいませ」にはかなりお店のイメージが強い印象があるために、店以外のシチュエーションで「いらっしゃいませ」と言われると、少し??となることもあるかもしれない。

しかし、日本においても営業・現場仕事等で会社回りをしたことがある方はご存知かもしれないが、会社のロビー等にもよく「いらっしゃいませ」の音声や文字を目にすることがある。

 

 つまり、店だけに限らず、会社においても相手を歓迎する(客の地位が高い)場合に用いられる「ようこそ」が、欢迎光临である。

では、会社や店に限定されるのか?というとそうでもない。

自分自身、会社・店以外のシチュエーションにおいても以前「欢迎光临」という言葉で招待を受けたことがあった。

聞いた当初、「ここは店か?」を突っ込みたくなったが、この例からもわかるように、中国語の欢迎光临は、明らかに相手を上に高めた立場での「ようこそ」という要素を持ち合わせている。

 

店・会社に限らず、相手を立てて歓迎したい場合のようこそは「欢迎光临」

 

 

例2・・・知り合い同士や・温かみを表現する「ようこそ」

 

先ほどの「ようこそ」は、どちらかと言うとかなりかしこまったイメージが強い。そんな「ようこそ」に加えて、もっと気軽に・・・相手を温かく歓迎する中国語の「ようこそ」はどう言ったらいいのだろうか?

 

それが、光临を除いた単体での「欢迎」だ。

 [char no=3 char=”索菲儿”]

ようこそ!中国へ。どうですか?欢迎你来到中国,感觉怎么样?

 [/char]

[char no=6 char=”正信昌右”]

ありがとう・とてもいい感じだね 谢谢,这里挺好的!

[/char]

 

このように、相手を歓迎する時に使えるのが「欢迎」である。

当然かしこまった意味での「ようこそいらっしゃいました」も、欢迎您で表現できるが、

こちらの「ようこそ」には、歓迎することに重きが置かれている。

 

友達・知人同士でも言えるが、この欢迎(ようこそ)は意外にも中国各地のアナウンスで聞かれることが多い。

つまり、この際にも「歓迎」に重きが置かれた「欢迎」を使って表現している。

 

 

もちろん、友達同士での気軽な会話の際にも、中国語「ようこそ」は、大歓迎という意味に少し変化して用いられる。

[char no=3 char=”索菲儿”] 今度家で食事しない?みんな来るからさ! (下次你来我家吃饭怎么样?大家都来哦!) [/char]

[char no=6 char=”正信昌右”] 私も行っていいんでしょうか? 我也可以去吗?

[/char]

[char no=3 char=”索菲儿”] もちろん!大歓迎(ようこそ)だよ! 当然,欢迎你~

[/char]

 

先ほどのシチュエーションでは、男性が「私も行っていいのでしょうか??」と少しネガティブ要素を出しました。

そこで、女性が「もちろん!ぜひ来てね」という温かみを込めて招待した時に使ったのが、「欢迎」でした。

このように、中国語のようこそには日本語の「歓迎」という意味も含まれている。

 

相手をおだてる意味でのようこそが欢迎光临

感情を込めて招待する真のようこそが欢迎

 

中国語「ようこそ」欢迎の文法をチェック

さて、ここから文法をチェックして欢迎に磨きをかけていこう。

 

この中国語で「ようこそ」⇒欢迎という単語のピンインは、

huān yíng で、動詞になる。

よって、「歓迎・ようこそ」の後に何を歓迎するのか?何がようこそなのかを補足する必要がある。

つまり、誰かが中国やその他の場所に到着した為に「ようこそ」なのであれば、

 

動詞+詳細で、

欢迎+你来到中国(または东京・日本等地名)

と、ようこそ詳細成分を後に記載する必要がある。これは、動詞+目的語の基本系である。

 

更に動詞の前に形容詞を置くことで、どのくらい「ようこそ」なのか、程度を強調することが出来る。

 

非常+欢迎 (とっても歓迎・ようこそ)

热烈+欢迎 (熱烈に歓迎・ようこそ)

 

もちろん、ようこその程度を形容詞で表現してもいいし、中国・日本・東京等、到着地の素晴らしさを形容詞で強調しても良い。

 

[char no=3 char=”索菲儿”] ようこそ!素敵な町東京へ (欢迎你来到美丽的东京)

[/char]

 

なを、時々漢字の質問で「ようこそは欢迎なのか、それとも歡迎なのか」という声があるが、

中国本土では簡略化された簡体字である欢迎を使うので覚えておこう。

台湾や香港、一部の広東圏では繁体字が未だに使われているので、その場合は歡迎である。

 

2つとも意味は同じなので、行く場所によって使い分けるようにしよう。

 

今回は、中国語の「ようこそ」という表現について解説した。

たかが「ようこそ」という一言にすぎないが、多くの意味を含んでいて知らないと使い間違えたり疑問が生じたりする。また、文法を理解していないと応用が利かなくなるので、そのような人は以前に学んだ固定文・会話文のみしか言えず、表現力に欠ける。

是非文法をしっかり理解して、様々な単語に肉付けすることができるようにしていきたいものだ。