中国語の用法で、一点儿と有点儿を使い分けが出来ない方の為に、
二度と迷わずに済むようにわかりやすく解説しました。
よく妻や、中国人の友達に日本語について聞かれるんですけど、
大体の質問は、
「これ何て言うの?」に加えて多いのが
「なんで これとこれは違うの?」
っていう質問です。
つまり似ている表現を比較して、その2つがどう違うのかを説明してほしいというパターンです。
納得のいく説明を誰もが欲しい
このような類の質問って、とっても面倒です。
私たちは母語で日本語を覚えてる時って,「なんでこうなのか?」とか、自分の言っていることにはっきりとした説明を
加えることができないので、本当に難しいです。
例えば、以前に中国人が日本語を学ぶ本を見てみましたが、選択式問題にこんな感じの質問が出ていました。
問題
語群から適切な語句を あてはめなさい。
は を へ に と
私_日本人です
これを見て、出来ない日本人はいないと思いますが、
では、誰かから
「なんで、をじゃダメなの?、へは?には?とは?」
これを相手に納得できるような説明が出来ますか?
国語の先生なら出来るかもしれませんが、今すぐに答えるのって難しいですよね?
でもこうした例から分かるように、外国語を学んでいる人にとって必要な情報というのは、「なんで〇〇と〇〇は違うのか??」という比較を対象とした問題だったりするんです。
微妙なニュアンスの違いが分かれば、使えますよね!!
ポイントは状況判断
中国語でも微妙なニュアンスがたくさん存在します。
そこで、今回はその辺をちょっとだけ解説していきます。
沢山書くと、覚えられなくなってしまうので、少しずつにしますね。
一点儿と有点儿
よくこの違いが分からない人が多いんです。
私も当然分からなかったですし、分かるまでは使えませんでしたし、使い方を間違っていた時がありました。
この一点儿と有点儿は いずれも 少し・・・
という意味を含んでいるんですが、使い方が異なります。
まず異なる点として、 有点儿は 望ましくない状況で使うという事。
例えば、
このおかず少し辛いね。
っていう時、2つの状況があります。
1、辛いんだけど、この辛さ私好きです!!
2、自分にはちょっと辛くて、あまり好きじゃない・・・
1の場合には、一点儿を使いますが、
2の場合には、有点儿を使います
では実際に中国語の文で見てみますと、
zhè ge cài là yì diǎnr
1、这 个 菜 辣 一点儿
zhè ge cài yóu diǎnr là
2、这 个 菜 有点儿 辣
もう一度しっかりと文を見てください。
違いが分かりますか?
挿入する位置も変化する
まず「辣」というのは、辛いという形容詞ですね。
形容詞というのは、状態を表している語句です。
寒いとか、熱いとか、辛いとか、しょっぱいとかです。
そして、「一点儿」の時は「辣」の後についているのに対して、「有点儿」の場合は手前についています。
ここが、覚えるべきポイントです。
状態が思わしくないときに使う 有点儿は、形容詞の手前に付けます。
そして、
状態が思わしくないその他の一点儿(少し)は 形容詞の後に付けます。
お分かりいただけたでしょうか?
ですので、誰かの家でご飯を食べていて作ってくれた人が、
このキムチ辛くない?大丈夫?
zhè ge pào cài là bú là
这 个 泡 菜 辣不辣?
と聞かれて、
yóu diǎnr là
有 点儿 辣 と答えたら、
作った人は、
nǐ bú yòng chī chī bié de
你 不 用 吃 , 吃 别的吧
無理して食べなくていいよ!違うの食べてねってなります。
この微妙な違いが 感じ取れていただけたでしょうか?
なので、ちょっと食べたくないな・・・って思う時は、「有点儿」を「辣」の前につけて言って見ましょう。
ちょっと辛いけど、まぁ大丈夫っていう時は相手へのマナーも込めて、
辣+一点儿 と言いましょう。
そして、念押しの為に
méi wèn tí
没 问 题!
大丈夫だよ!
と言ってあげてください。
そうすると、作ってくれた人は安心します。
まとめ
状態が思わしくないその他の一点儿(少し)は 形容詞の後に付けます。
zhè ge cài là yì diǎnr
1、这 个 菜 辣 一点儿
状態が思わしくないときに使う 有点儿は、形容詞の手前に付けます。
zhè ge cài yóu diǎnr là
2、这 个 菜 有点儿 辣