中国語動詞【上】の普通じゃない使い方徹底解説!

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中国語を勉強していて、

よく上とか下を利用した単語の用法に迷う時があります。

上班とか、上课とか。

特に、上に限っては難しいと感じる事が多いので、

今回は簡単にまとめてみました。

 

 

純粋に上下として使用する用法

まず、上下という漢字を見て思い浮かぶのが、

位置を意味する上と下ですよね?

この場合は見たままで表現するので難しくはないはずです。

例えば、

上面 shàng miàn   (上の方向)

と誰でも勉強した事のある人なら分かります。

 

過去と未来を表す上下

この表現に関してもまだまだ大丈夫かと思います。

例えば、

上个星期 shàng gè xīng qi   先週

下个星期 xià gè xīng qi   来週

このように、時間の過去と未来を 上下を使って表現できるんですね。

 

その他にも、

上次 下次 ⇒前回 次回

上个月 下个月⇒ 先月 来月

 

しかし、去年と来年は ほとんどの場合上下では表現せず、

去年  明年 と表記しますので、覚えておきましょう。

 

物事の進展を表す上下

ここからが少し難しくなってきます。

代表的な例は、

上课 と上班です。

授業が始まる(上课)のように、何か物事が始まる時に

上・・・を使って表現します。

そして授業が終わるは(下班)になります。

 

その他にも、車に乗る(上车)

車を降りる(下车)

同様に、エレベーターに乗る(上电梯)

エレベーターを降りる(下电梯)

 

という場合にも使えます。

少し応用してみますが、

 

例えば荷物を送りたいときに、黒猫〇〇〇さんに電話をすると、

家の玄関まで来てくれますよね?

 

このサービスの事を、上门取件 

と言います。

大げさに訳すと、

上门⇒門を開ける・・・

取件⇒荷物を取る

つまりあなたの家に上がって荷物を受け取りますよ!!

という意味になります。

 

日本語でも、客をむかえるときに、

「どうぞ中へ上がってください」

と言いますよね?

でも、どうぞお下がりください・・・ とは言わないはずです。

 

中国語でも同じことで、上门とは言えますが、下门とは言いません。

 

かかった!毒された!

この用法は少し難しいですが、参考までに覚えておきましょう。

例えば、

上瘾(中毒)  上钩(罠にかかった)  上当(騙された)

こんな時に使います。

これら3つの特徴は、すべて結果が悪いですよね?

 

つまり、悪いと分かっているものに つられたり、誘惑された結果、

その予想された結果に まんまと引っかかってしまった!!

という時に使います。

 

代表的な例では、釣りで魚が掛かった時、

上钩!!

を使います。

釣りをしている人にとってはうれしいですが、魚にとっては自分の生死にかかわる

出来事ですよね?

ですから、一見明るく見えますが、 ダークな一面を持っている単語と言えます。

 

まとめ

今回は、中国語動詞 上について主に解説しました。

お気づきかと思いますが、中国語の上下には、

名詞として使う用法と、動詞として使う用法があります。

 

ただ単に方向を表すなら名詞ですが、

その他の表現は動詞でした。

よく中国語初心者が陥りやすいミスというのが、

動詞と名詞をセットで覚えてしまう事です。

 

仕事に行く!! なら上班 と思い込みがちですよね?

でも上班というこの2つの文字をセットで覚えると、後で応用が出来なくなります。

 

あくまでも、上という動詞に班という名詞が 重なって上班(出勤)

という状態を作りだしているだけなので、

上班という2文字に固執しないようにしましょう。

 

先日、中国版Yahoo!知恵袋ともいわれている百度知道

というサイトにこのような質問がありました。

 

一年上多少天班?(一年間合計で何日出勤しますか?)

このように上班の間に、多少天が含まれていますよね?

 

今回の文で上という漢字は動詞なので、

このように分けて言う事もあるわけです。

 

もしここで、上班をセットで覚えていた人にとっては、

さっぱりわからない例文だったと思いますが、

本当の意味を知っている人なら、こんな風にわかれていても、

文の意味を理解する事が出来ます。