中国人の仕事がいい加減で困る・・・という悩みを持っている人の為に、現地での仕事っぷりはどうなのか?なぜ仕事が出来ないような印象を与えるのか、簡単に解説していきます。
中国人は意外にも仕事好き?
中国人の生活スタイルを見ていけば分かるように、彼らは日本と同様にタフな国であり、平気で一日に12時間労働をし、なおかつそれを30日ぶっ続けでも行うことができる。
ではそのメンタルを保つ秘訣はどこにあるのだろうか?
まずどの様な形態の仕事が忙しいと言えるか分析していこう。
第一に挙げられるのが、セールス業です。
例えば大きなデパートに入っている店等は、朝9時頃開店し夜の9時頃に閉店。多くの場合、彼らは一日店番をすることになるので、10時間以上は立ちっぱなしの状態になります。
時間と共に慣れるそうなのですが、さすがに一日10時間立ちっぱなしというのはきつそうです。当然昼休みは少しありますが、その時を除いて基本は座ることすらも出来ない状況です。
第二に挙げられるのは、自営業の店。
例えば日本で言う雑貨屋(100円ショップ)タイプの店や・・・そして、ためになるものが一切売られていない店・・・無駄に多い靴屋や服屋さん・・・無駄に多い皮物を扱った店等、閉店確実と思われる品揃えの悪さが極めて目立ちます。
彼らは自分で店を持っているので、自由と言えば自由なのですが、驚くことに年に一度しか休みません。中国には春節がありますので、その時に1から2週くらい店を閉めますが、その時を除いて毎日店は開店し続けます。
これらの結果から、中国人は決して仕事をしない国民ではない事は分かるはずです。
では過酷な労働体型の中で、彼らがメンタルを保つ秘密はどこにあるのでしょうか??
メンタルを保つ黄金律
この過酷な労働体型をこなしていくにはある秘訣がありました。
それが、
適当にやる!
です。ケータイでインターネットして、LINEみたいなソフトでお友達とチャットしながら、のんびり・・・のんびり・・・時間が経つのを待つのです。
レストランでの接客は?
「あー・・・また・・・お客さんが入ってきた・・・ めんどくさいなー」
って感じの対応です。
自営業の店に入ると・・・店員は↓
「めんどー・・・欲しいのはなに!!?」 って感じで聞かれます。
もし自分の欲しいのが高くて いらないって言うと↓
「ちぇっ!なんだよ!いらないのかよ」 っていう反応がほとんどです。
日本ではお客様第一ですけれど、中国ではそうではないみたいです。
ちょっとはじめはビックリしてしまいますが、すぐに慣れます。
彼らも嫌味で言っているわけではありません。過酷な労働体型の中で生み出したまさに画期的な方法なのです。もしこの労働体型で日本のように真面目に取り組んでいたら、みんな過労死してしまうでしょう。
しかし、そんな中でも中国人が過労死しないのは、仕事をいい加減にこなして、適当に処理するからこそ可能なわけです。まるで家でだらけているのと同じような感じです。
また別の理由として、人口の多さからくるストレスでしょう。病院等やサービス施設では、ひっきりなしに客が来る傾向にありますから、その対応をするだけでも疲れます。
一人一人に丁寧に対応していても、客があまりにも適当すぎるので、接客する方もプッツン切れてしまいます。
これらの現状を理解する事が、日本で中国人を雇う上での基礎となります。彼らが仕事の際に真面目でなかったり、さぼったり、いい加減だったりするのは国民性ではなく、中国の雇用体系が作り出してきた結果に過ぎないのです。
この雇用体系を目の当たりにして来た彼らにとって、真面目に仕事をするとはどういう姿勢を意味するのかをしっかり教育する必要があります。
当然、高学歴で海外との違いを知っている方たちは仕事をさぼったり、いい加減にする事はないでしょう。しかし、現時点で仕事をいい加減にこなすような傾向がみられるなら、彼らの育ってきた環境を思い巡らし、理解を示したうえで調整を施すべきなのは雇用主の方だと思います。
中国の方たちは一度スイッチが入ると日本人以上に真面目になる傾向がありますので、教育次第では優秀な人材を手に入れることが十分可能でしょう。