中国移住の条件【この1ページで全部お話しします】

中国移住条件

中国移住の条件を知りたい方は、中国の文化や歴史について肌で感じたい!現地に留学したい等、様々な理由があります。実は言うと現状は厳しいものがあります。しかし、その中でもどうすれば現地で生活できるのか詳細を、今回このページですべてまとめました。

読み終わるころには、中国移住に関する疑問がスッキリすることをお約束します。

 

 

中国移住ビザの取得はどうする?

多くの人にとって疑問なのが、「移住をすると言ってもビザをどうすればいいのか?」この点がネックになってきます。この点長期間中国に滞在するには、ある基本概念を持つ必要があります。

中国長期滞在=ビザではない

意外かもしれませんが、中国に長期滞在する事はビザを取得するという事ではなく、居留証を取得する事の方が大事です。この居留証を取れるか取れないかで、結果は大きく変わって来ます。

例えば私の場合、中国人の親族がいるので現地に住む場合ビザを取得する必要がありません。ビザではなく留証のみで現地にいます。

分かり易く整理しますと、

ビザなし(観光等)    =短期滞在(15日以内はビザ不要)

短期ビザ(観光等)    =短期滞在(居留証なし・ビザ発行)

親族訪問(短期ビザ)   =短期滞在(居留証なし・ビザ発行)

長期ビザ(仕事ビザ・留学)=長期滞在(居留証+ビザ発行)  取得さえできれば以後更新時出国不要。

親族訪問         =長期滞在(居留証のみ)    取得さえできれば以後更新時も出国不要。

 

このようにみると、長期滞在できるかどうかはビザを発行できるかどうかではなく、居留証を取得できるかどうかが大きなカギを握っています。

 

定住ビザの取得条件

しかし、日本の中国大使館のWEBサイトを見ると、この定住ビザという物が存在します。

この条件を見てみますと、

D(定住)査証

 

申請対象者:中国に永住目的で居留する者

申請必要書類:

中国公安部発行の”外国人永久居留身份確認表”原本,及びコピー

注意事項:

この査証を取得後,中国に入国してから30日以内に滞在地の県以上の地方人民政府公安機関出入境管理機構に居留証を申請して下さい.

 

と、一見簡単そうに思われますが、実はかなり厳しい条件が定められています。

 

簡単にまとめると、健康である事・犯罪歴がない事・中国の法律を守っている事。この3つは基本条件になるのですが、この他の条件が非常にややこしいのが現状です。

この点を要約するなら、中国に沢山貢献している人が取得できます。

例えば、

・投資を継続して行っている。
・中国で副総経理・副工場長以上もしくは副教授・副研究員など副高級職以上の役職(つまり偉い人)
・中国に対し卓越した貢献をした、又は国から特別に必要とされている人。
・中国国民あるいは中国の永住権を所持する外国人を配偶者とし、婚姻期間5年を上回り既に中国に5年以上居住実績があり、毎年9カ月以上中国に滞在しかつ安定した生活保障と定住所があること。
 (安定した生活保障と定住所というのは、高収入・なおかつ現地で家を買った人の事です。)
・18歳未満の未婚の子供で、両親に生計を依存している事。
・国外に直系親族がおらず、中国国内の直系親族と暮らし、年齢は60歳以上、中国で連続5年以上居住しており、毎年9カ月以上中国に滞在し、かつ安定した生活保障と定住所があること。

 

このように、Dビザを申請するのは普通ではかなり厳しい条件が定められています。

定住以外の場合

定住ビザの取得が厳しいので、やはり結論からすれば居留証を取得するのが一番早い近道を言えるでしょう。つまり居留証を取得する一番近い方法として、

中国人の親族・親戚を得る。

国際結婚の率は非常に高くなってきているので、あなた自身が中国人の配偶者を得なくても、

  • 配偶者・父母・子・子の配偶者・兄弟姉妹・祖父母・孫・配偶者の父母

この条件を満たしていれば取得が可能になります。

現地で仕事を行う

現地で仕事をしっかりと行えば、仕事ビザを発給してもらえる可能性があります。この際にも居留証を一緒に取得する形を取ります。

以前はしっかりと仕事さえしていれば発給されたビザも、現在なら大卒以上・管理職2年以上等の条件が付されるようになってきたので、現状は少し厳しいのが現実です。

ビザなしで滞在する

この方法は究極の方法となりますが、ビザを取得せずに香港マカオ付近の都市に住むという方法を取る人も実際にいます。

香港に一番近い都市は深圳(シンセン)で、深圳でも罗湖という国境近くに家を構える事で出国がスムーズになります。また、マカオ付近では珠海という都市が視野に入るでしょう。

具体的にどのような生活になるのかというと、

1、入国後15日目に徒歩で国境を越え、香港に入国する(シンセン罗湖の場合)
2、香港入国後地下鉄に1駅乗る(駅と繋がっているため絶対に乗る必要がある。)
3、1駅過ぎたら折り返しの電車に乗って、罗湖に戻る。
4、再度中国に入国する。

この工程を15日スパンで行います。

私もこの方法を試したことがありますが、1時間もあればこの工程を済ませる事が出来ます。

中国移住の準備

これらの条件を持ってしても現地に住みたいという希望があるならば、次は本格的に移住の準備を進めていく必要があります。当サイトでも色々な豆知識を紹介していますが、当ページでも簡単に住宅事情・食事情・保険事情について触れていきたいと思います。

住宅事情

中国に住むにあたって、実際に家を購入するという方法と、現地でマンションを借りる2種類の方法があります。いずれにしろ中国語をある程度話せる必要がありますので、まずは言語力を強化する必要があります。

マイホーム購入

中国でマイホームを購入するのも、一つの得策と言えます。都心部では値上げ傾向にありますが、都市部郊外となれば、20万~30万元(現地通貨)で購入できます。年々変動がありますが大体300万~600万程度の幅。

この値段で購入すれば、数年後には何倍にも高騰する可能性があるため、真剣に検討されるのも1つの方法です。私の知り合いでも、高騰後に数千万円で売却できたという人もいるくらいです。

マンションを借りる

賃貸は基本的に一軒屋というよりもマンションを借りるのが外国人の中では一般的です。安い都市では1300元程度から借りる事が出来ます。当然・シャワー・キッチン・トイレ付きです。広さも80~100㎡なんて普通です。

中には中国のトイレは紙が流せない・・・と思っている人もいますが、私は平気で流しています。マンションによって流れにくいのと流れやすいパターンがありますが、私は気にせず流しています。

一度詰まったことがありますが、詰まったら日本と同じように対策すればいいだけの事なので、あまり気になりません。

中にはバスタブがない事を気になさる方もいますが、ホテルのようなユニットバスが付いている場合があります。日本からバスマジックリンを持参して掃除した後、私はお湯を入れています。

究極の節約をしたい・・・という方は、平房と言って現地の人が生活するような平屋にも住むことが可能です。1か月600元から800元くらいで借りられ、かなり経済的ですが、シャワーがなかったりトイレがなかったり(共同)します。

インターネット

インターネットももちろん加入できます。大手では、联通・移动・电信がありますが、それぞれ価格も異なります。数年前までは非常に繋がりにくかったネットも、今では光ファイバーの導入によりだいぶ改善されました。

加入の際にはパスポートを持参し、最寄りの通信会社に申し込みたい旨を伝えます。加入の際に固定電話を勧められますが、普通はいらないと思うので断ります。

基本は年間契約となり、解約しない場合は形上自動更新になります。つまり、引っ越しした際に以前のネットを解約しないと、更新したのにお金を払っていないという事で自動的にブラックリストに入りますので気を付けましょう。

携帯電話

携帯電話は、スマートフォンが主流です。日本のフリーSIMタイプを使用できる場合もありますが、事前に周波数の確認が必要です。

SIMカードは路上で格安で入手するブラックな手法と、正式にパスポートを使って通信会社に登録する2種類があります。都市によっては正規登録を勧められているので、無理にブラックな手段に走らないよう注意しましょう。

もちろんSIMカード購入後にプラン変更等をすることが可能です。意外に自分がどのプランに加入しているのか知らない人も多いので、しっかりと確認するようにしましょう。

 

食・水事情

現地での食に関しては、外食する方法と自炊する2つの方法があります。いずれも安く済ませる事が出来ますが、外食するとなると安全性の問題があります。

食事

外食で気を付けるべき理由は、外で提供されるものは基本MAXで汚い・・・というのが理由です。基本野菜を洗ったりはしないでしょうし、肉もかなり汚いです。また、味精と言う化学調味料が大量に使われているので、お腹をこわす人もいます。私も数年前に逆流性食道炎にかかりました。

水事情

水道水を直接飲むことは基本的にできません。中には沸騰させれば飲めるという人もいますが、長期的な目で見るとやめた方がいいでしょう。

その代わりに現地でハイテクな浄水器を購入することで、日本レベルの水質を得る事が十分可能です。

詳しくは過去記事、

中国の水道水を飲んだらお腹にストライクだった【対策あり】

もご覧ください。

 

医療事情・病気の時・保険事情

最後に現地での医療事情・保険事情について簡単に取り上げていきます。

病院等

現地で病気にかかった時、外国人も当然病院へ行くことが出来ます。初めに挂号という自分の受付番号を5元程度で買う必要がありますが、どの医療を受けるかで多少料金は異なります。

大都市では日本語対応している病院も見かけますが、基本はあまり期待しない方がよいでしょう。

医療の水準も日本ほどは高くないので、病院に行って逆に悪化したという事もあり得ます。現に私は逆流性食道炎になりましたが、中国の医療では発見できず、変な薬を飲まされて逆に悪化しました。

自分の身は自分で守るというのが中国移住での基本スタイルですが、どうしてもという時には、日本に帰国するのも一つの手です。

また考え方にもよりますが、外科手術等になりますと、中国の方が人口が多いために医者の経験があり、日本よりも優れている場合があります。

風邪などの軽い病気はお勧めできませんが、骨折・手術等になってくるなら、中国医療も検討することが出来るかもしれません。

ちなみに、歯医者だけは行くのをやめましょう。(知り合いで、歯を抜く時に違う歯を抜かれ、抜きなおして計2本抜くことになったという人もいるほどです。)

保険事情

移住を決める人の中には、日本の健康保険が使える為に住民票を残し毎月払い続ける人もいます。しかし、現地では他のページでも紹介されているように、基本は100%負担になり、帰国後に請求をする形をとります。

事前に海外保険に加入する方法や、海外クレジットカードの付帯保険を検討される方もいますが、いずれも短期向けです。

そこで、もし本気で長期滞在を希望されるなら、現地の保険を購入される事をお勧めします。

中国の保険は数年前まであまり身近ではありませんでしたが、年々加入率が増し、現在大都市ではかなり多くの人が医療保険に加入しています。

これらの医療保険は、日本同様に種類がありますが、掛け捨て保険から終身保険までと、かなりのラインナップがあります。

終身保険タイプですと、加入年齢が若ければ若いほど料金がお得です。保険の適応範囲は実に広く、癌・手術・入院・一般的な風邪までカバーされます。

これらの保証金額は、保険金額により異なりますが、大体の目安として年間5000元から7000元くらいのものに加入すれば十分な補償が得られます。掛け捨てなら、もう少し安く済みます。

年金は、基本海外移住の場合は任意加入となります。

 

まとめ

中国に移住するには、様々な困難や問題がありますが、これらをクリアしてこそ安定して現地で生活することが可能です。慣れるまでにかなりの年数を費やしますが、一度慣れてしまえばかなり自由で快適な毎日が待っています。日本独特のしがらみからも解放され、大陸独特の感覚があなたを日々魅了することでしょう。