中国語を勉強している初心者は様々な壁を乗り越えて成長します。今回は、避けては通れない道を取り上げ、中国語マスターになるまでの経緯を概観していきます。
中国語をマスターするまで貫き通す決意
中国語を初心者の段階から勉強していくのはかなりの決意が必要になります。例えば中国製品の質が悪いのは誰もが知っていることですが、購入する時のスタンスは、
1、安い
2、すぐ壊れる
基本このスタンスで購入します。私は現地で生活していますが、現地の中国製品は日本で売られている中国製のものよりずっと質が悪い物が沢山あります。
腕時計の電池から学ぶ
一例として時計の電池を例にあげてみます。
初めて海外旅行をした場所は中国の杭州ですが、旅行のお土産として激安の腕時計を購入しました。中国ですと、偽ブランドの物が大量に流入するのですが、私が購入したのはもちろんノーブランドの腕時計です。
その腕時計は半年ほどで電池が切れてしまいましたが、初めての海外旅行以来中国が好きになって、その二か月後には留学を決めて現地に着いていましたので、電池交換は中国ですることになりました。
上手く話せない中国語を話しながら、路上で時計を修理しているその辺のオジサンに、
能不能换电池? (電池交換できるか?)
と質問し、了承を得られたので交換することになりました。
しかしその後オジサンは、日本製の電池を見せて、
「質の良い電池にするか、普通のにするか?」
と言ってきました。
日本メーカーでそこまで質にばらつきがあるのか疑問でしたが、つまり質が普通の電池とは中古の電池を指します。
しかし、価格が良質の2分の1という安さ・・・しかもオジサンは中古ではないと言い張っています。
耐久時間は「半年程度」との事。
そこで、あのスタンスが脳裏をよぎりました。
中国の腕時計は平均して半年で電池がなくなる。どうせいいのを買っても1年も持ちやしないんだから、安いのでいいか!
最終的に安い電池にしました。(結果3年持ちました)
学べる教訓
中国語を勉強していく上で避けては通れない道・・・それは、貫き通す決意です。何が何でも習得してやる!という志が自分にカツを入れて、持続させる原動力になります。つまり中国製品を買うような志で中国語勉強に取り組んでいたら、習得できないという事です。
自分に出来るか不安だな・・・
また英語みたいに挫折するかも・・・
しかしこの志を持つのって、意外に難しい事です。特に日本で学ぶという環境が、さらに追い打ちを掛けるかのようにあなたの中国語習得を妨げています。
ではここから、初心者が中国語を勉強していく上でするべき事を具体的に分析していきます。
ゴールを見定める
あなたの中国語への夢に、ゴールはあるでしょうか?
例えば、
「地元の人と同じくらい聞けるようになればいい」
「地元の人と同じくらい話せるようになれればいい」
恐らく多くの人が、この漠然とした大きな目標を持って勉強に取り組まれているかと思います。当然私も、当初はこの目標を持って勉強に励んできました。
しかしご存じのように、言語学習というのは明確なゴールがなく、まるで初めてする子育てのようなものです。よい大人へ・立派な大人になってほしいという漠然の期待はあるものの、実際に子供が大きくなってきたときにふと・・・
自分の教えてきた方法は正しかったんだろうか?
と多少誰もが考えさせられるものです。
言語学習も同じことで、話せるようになった今思う事として、「次言語を学ぶとき・もう一度中国語を学ぶとしたらもっと効率のよい方法で学ぶだろうな・・・」と感じます。
何を持ってゴールなのかが明確にわからず、なおかつ初めて取り組む種類のものは、私たち誰でも明確な導きを必要とするものです。
下記の記事も参考になります。
無駄な努力を避ける為の秘訣
最も避けたいと思うのが、無駄な時間消費。言語を学んだことのない人にとって、
・何が正しい勉強方法なのか?
・自分が試そうとしている勉強方法は本当に正しいのか?
不安に思うはずです。
ある勉強方法を試して あまり成果が見られなかったとき、「この方法は間違っていた・・・」とまるで一度登った坂を引き返すような感覚に襲われます。
そして、時間を無駄にしてしまった気分になります。
私が中国語を勉強する上で登って来た道は比較的穏やかであったものの、今振り返ってみるとかなり無駄が多かったと思っています。無駄に参考書を買い、無駄に時間を費やしていました。
無駄を省いて習得する上で必要な要素が2つあります。
自分の目指すべき目標を明確にする。
漠然としたネイティブ級になるという目標ではなく、例えば、
「中国に旅行へ行きたいと思っているので、最低限の会話表現を覚えたい」
「中国語を使って日本で接客のアルバイトをしてみたい」
「中国語検定3級に合格する」
などです。
こういった具体的な目標というのはとっても素晴らしい事です。なぜならば、目標設定することで勉強する方向性を着けられます。つまり、ゴールがないと言われている言語学習に自分なりにゴールを定めて取り組んでいくことで、道に迷うという行為を避けられます。
自分がなぜこの勉強方法を取り入れているのかを理解する。
これは進歩していく上で必要な項目です。
例えば、
・なぜ単語を学習するのか?
・なぜリスニングをするのか?
・なぜ発声練習をするのか?
・なぜ文法を勉強するのか?
そして何の基準を持って、これらをしっかりと勉強したと言えるのでしょうか?これらの問いに はっきりとした裏付けとなる答え方が出来るでしょうか?もし出来るのであれば、自分の勉強方法に不安を感じることはなくなります。
なぜならば、すべてが自分にとって意味ある行動だと確信しているからです。しかしこれらの問いに答える事が出来ないのなら、
勉強していても、
「本当にこんな方法で習得できるんだろうか?」
「もっと簡単な方法があるのではないか?」
と感じ、迷いはじめます。
今すぐこれらの答えを知る必要があります。
こちらの記事もご覧ください。
中国語学習に挫折しそうなとき・・・
これらの要素を初心者の頃から知っていることは非常に大切ですが、それでも挫折しそうな時が絶対にあります。なぜ挫折しそうに感じるのか?これにも様々な要素がありますが、
知り合いが異常な速さで進歩している。
例えば留学生なら、周りの生徒が異常なスピードで成長していて、自分が全く成長していないように感じる時・・・挫折しそうになります。このような状況になっても、諦めず続ける意外に方法はありません。挫折してしまって勉強を辞めてしまうなら、ダイエットを諦めるのと同じ事です。
こちらもご覧ください。
中国留学ブログ 【現地10年滞在でも話せないってウソでしょ?】
教材のタイトルに誘導される。
よく中国語教材のタイトルに見かけるキャッチフレーズでは、「誰でも楽しく学べます」「聞くだけで上達します」「2週間で話せるようになります」
というものが存在します。
多くの人がこういったフレーズに心を動かされて教材を購入したり、中国語の勉強を始めています。私自身もそういった教材を色々見てきましたし、今でも興味本位で調べてみることがあります。
でも、このあおり要素が初心者にとっては不安をかき立てる要素となります。当サイトでも、「中国語習得期間」というキーワードで検索してくる人が大勢いますので、あなただけでなく皆が不安に思っていることなのです。
例えばある教材には、10日間集中すれば話せるようになる・・・というタイトルがありますが、これはさすがに無理があると思われないでしょうか?
でも、これは嘘ではないかもしれません。
努力次第では10日で話せるようになるかもしれません。
しかし大事な点を見失ってはいけません。話せるようになっても10日では聞き取れません。簡単な会話は出来たとしても、ごく一部のみです。
人によって話せるという基準は異なります。自己紹介適度なら、10日で十分かもしれません。
でも大概の人が思っているマスター・習得・・・という言葉の意味には、自由に中国語を話せるという思いが込められています。ですので、10日でそのレベルに達するのには無理があります。
こちらも参照してください。
中国語勉強初心者おすすめ本はない?
これらをチェックしたところで、中国語勉強初心者が導入すべき勉強方法を取り上げていきます。
まず参考書に関しては数冊ほしいところですが、無駄に購入しないためにも本当に必要なもの・段階に来た時に購入しましょう。残念ながら、当サイトでは本屋で売られているものでおすすめする参考書というものはありません。
なぜならば本屋で売られている程度の情報は、ネット上で入手可能だからです。ネット上に一生懸命公開している人が沢山いますので、そちらを参照しましょう。
・基本単語
・発音レッスン
・基礎文法(ネット上のものは正確でない場合もある)
こちらも参照してください。
これらの分野はほとんど無料で学習できます。もし、これらを活用しても進歩を感じない・・・限界を感じた時は、有料教材を検討なさってみて下さい。
まとめ
中国語初心者は様々な壁を乗り越えて中国語をマスターしてきます。ほとんどの壁は不安要素から来るものです。これらを乗り越えるには、真の情報を見極めていく必要があります。自分自身に無理な期待をせずに、ゆっくりマイペースで中国語を学習される事をおすすめします。